昨年11月に裏庭のコナラの木を2本切り倒した。直径が30ー35cmの大木だ。畑が日陰になるし、これ以上大きくなると伐採が難しくなるし、また一本は隣の庭に倒れ込む危険が高まるので、思い切って切り倒した。
伐採はいつも緊張する。なんとか計算通りの方向へ倒すことができて、ほっとした。
さて、伐採した木の利用方法として、ちょうど良い太さの部分を椎茸栽培のほだ木に使うことを考えていた。
椎茸栽培は父も兄を昔やっていて手伝ったこともあるし、自分でも2度ほどやったことがある。
近くのホームセンターで椎茸菌の駒と植え穴を掘る専用のドリルの先を購入した。
種駒は500個入り。1400円位。専用のドリルを購入。これは900円くらい。
縦に15cm、横に5cm程度の間隔で穴を開けて種駒を打ち込んでいく。
金槌で簡単に打ち込める。駒が入りきると金槌が原木に当たり、コンコンと懐かし音がする。
椎茸栽培の手順をおさらいしておく(日本農林種菌株式会社の資料を参考にした)
- 原木はなら、くぬぎが最良
- 紅葉が5分から7分のときに伐採、葉を付けたまま20-30日間干す(葉干し、または葉枯らしという)。落葉したものは40-50日干す(枝干し)。
- 切り口に細かいひびが入った頃90cmくらいに玉切りする。この後1-2週間井桁にくんで更に乾燥させる。
- 植菌:ヨシノサクラが満開になるまでに済ませる。
- 仮伏せ:蒔き積み、または井桁積みにして、コモ、ムシロ(あまり手に入らないので黒ビニール製の日よけで良いだろう)で覆う。直射日光に当たらず、風通しの良い所、雨水があたり、暗くない所で。
- 本伏せ:梅雨前に本伏せする。よろい伏せ、ムカデ伏せなど。要は立てかけて、列になるようにする。
- 発生:翌年の秋に少し。二夏経過した春から。強い風は避ける(乾燥を防ぐため)。秋口、春先から、ほだ木は動かさない。
失敗談:10年位前、ほだ木をたくさん作って、仮伏せして、乾燥防止にホースで水を掛けた時のこと。ホースの蛇口を止め忘れて、数日間水が出っぱなしになってしまった。この月の水道料の請求書を後で見てがっくり。いつもの月より3万円も高いのだ。水道局からは「水漏れしていませんか?」と言われる始末。その後椎茸は山ほど採れたが、高く付いてしまった。