どんぐりの炊き込みご飯

アク抜き途中のドングリをワイフがご飯に入れて炊き込みご飯にしてしまいました。アクが出て、玄米にさらに茶色くなって、まるで赤飯?のようになりました。少しほろ苦いけれど食べられます。

これはクヌギのドングリ。苦みがコナラほど強くなく、実も大きくて食べるには適していると思います。去年、コナラを食べてみようと思って、煮たり、さらしたりして根気よく灰汁抜きをしましたが、とうとうアクが抜けきらず、最後はあきらめて捨ててしまいました。やはりクヌギに限ります。マテバシイはほとんど灰汁抜きがいらないらしいです。でも実が小さいですね。

去年はドングリを食べて、縄文人になった気がしましたが、今年は熊になったような気分です。
山のドングリが不作だと熊が里に下りて来るので要注意です。

ドングリを食べてみました。

crackingドングリを食べてみました。けっこうおいしく食べられます。私が試した食べ方を紹介します。

実の大きな椚(クヌギ)の実を拾ってきて、ハンマーで叩いて殻を割り、実を取り出します。


crackedこれが取り出したクヌギの実。


akunukiあく抜きをしないと渋くてとても食べられないです。いろいろ方法はあると思いますが、鍋に水を入れて煮ます。灰を入れるとよいようなので囲炉裏の灰をひとつかみ入れました。煮た後も水を取り替えてしばらくつけておきます。毎日水を取り替え様子を見ます。あくが残っていると水が薄茶色に濁ってきます。濁りがなくなってきたら、あくが抜けているようです。
写真は、一晩水につけておいた結果です。茶色く濁っていますがこれがあくですね。水に付けておくだけでもあくは抜けるようです。毎日水を換えて、水が濁らなくなるまで続けます。1週間程度はかかるようです。

chazukeあくが抜けたドングリをお茶漬けに入れて食べてみました。味は淡泊な栗といった感じでしょうか。栗よりもこりこりしています。栄養はありそうです。ドングリが豊作の年は山の動物が太るといいますからね。


chazuke2さらにゴマを振って。


donguri-riceこれは栗ご飯ならぬドングリご飯。玄米ご飯に合います。うちでは毎日玄米を食べています。いつもは保存してあるグリーンピースなどの豆を入れて炊いていますが、豆の替わりにドングリを入れてみました。なかなかおいしく、まったく違和感がありません。ここ数日、毎日ドングリご飯を食べています。


garden今年は、ドングリが沢山庭に落ちました。これは木楢(コナラ)のドングリです。


gatheredドングリは栄養が豊富なので、ドングリを集めて堆肥に積むことにしました。あっという間にこれだけドングリが集まりました。

庭のドングリが豊作

家の周りのドングリ(木楢(コナラ)、椚(クヌギ))が今年は当たり年で、沢山実が落ちる。木が屋根に覆い被さるように大きくなってしまって、落ちた実が屋根に当たって大きな音がする。今まで、ドングリの落ちる音が気にかかったことがなかったのに、今年は特別だ。木の下の地面には一杯の実がある。

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コナラの実は小さめだが、クヌギのドングリは右写真のように大きく、車の屋根に当たると屋根に傷が付くのではないかと心配になる。まだ私の頭に当たっていないが、見上げると20mくらいの背丈があるので、当たらないことを祈っている。

ドングリの実が毎年平均して成らないのは動物に食べ尽くされないようにするためだと本で読んだことがある。何年かおきに沢山実を付ければ、それを好物とする動物も食べきれず、沢山残るいうわけだ。ドングリの木がそんな事を考えるわけもないが、自然の仕組みはとても不思議。

縄文時代にはドングリは欠かせない食料だったらしい。ドングリが豊作なら動物だけでなく、人も喜んだことだろう。豊作の年は、一家でドングリ拾いをすればあっという間に大量の実を集めることができたのではないか。縄文の暮らしはとても豊かだったかもしれない。

私の母は戦時中の食料難の時にドングリを食べたと言っていた。ドングリを食べるにはあく抜きが必要になる。どうやってあく抜きと調理をしたかは聞いた覚えがない。

家の周りのコナラ、クヌギを大きくしてしまい、もう危険(倒した時に家や電線を壊す恐れあり)で自分ではどうしようもなくなってしまった。大風など吹くと、枝が折れて落ちるなどの危険も増してきたので、業者に頼んで伐採するしかないと思い始めた。そんな私の考えをドングリの木が察知して、沢山の実を今年つけたのだろうか。

ドングリの木を切ってしまう前に、ドングリを食べてみようと思う。流水に数日さらす方法と、木灰汁で煮沸する方法があるようだ。コナラよりクヌギのほうが実が大きくて、20分くらいで写真の袋が一杯になった。

調べてみると、調理方法についての記事がたくさんある。たとえば、
NPO法人くまがし くまがしノート
など。