緑肥・カバークロップ

2018/5/18 固定ページ作成
割と広い畑は、雑草をうまくコントロールできないと手間がかかってやりきれなくなる。
草を生やす自然栽培は難しい。
失敗例:宿根草が増えてしまう。草取りばかりやっている。
ネットの記事はプロ用の記事が多く、あまり参考にならない。

ライ麦:
燕麦:
薩摩芋:
そば:春蒔きもできる。短い期間でもOK。花が虫を呼び寄せる。
ソルガム:

竹内さんのサイト


Homegrown Humus:
Cover Crops in a No-till Garden
Hess, Anna.
よりまとめ:
そば
イントロ:そば、ラディッシュ、燕麦。
一年草が良い。
マメ科と非マメ科。
マメ科:クローバ、ササゲ(cow pea)、莢えんどう(field pea)、ベッチ、medics?
非マメ科:穀物、アブラナ科(crucifer)
マメ科は即効の肥料として働く、と非マメ科は有機物を多く生み出し、土壌を長期間にわたり豊かにする。
堆肥の量を減らしたければマメ科、土壌を良くしたければ穀物とアブラナ科。
枯らし方:刈る、引き抜く、冬の寒さに当てる。キルマルチ(ダンボール+マルチ)。そばは引き抜くと良い。
お進め5種:そばは夏。乾燥には弱い。薩摩芋。燕麦、oilseed radishは秋。
燕麦は冬に枯れないなら勧めない(通路ならよいだろう)
ライ麦
満開になるまで咲かせて枯らす。

そば:
4週でカバーする。手で引き抜ける。著者は日当たりの良い畝を春と秋の野菜に当てて、次の年?夏の間、そばを次から次へと蒔く。
前のそばが花が咲いている内に次のを蒔き、次に古いのを引き抜き、それを落としてマルチにする。
夏の間ひと月でも空きがあれば負ける。水分が多いので刈ってから1Wで次の種を蒔ける。または引き抜けはすぐにでも蒔ける。
そばの花は虫を呼び寄せる。
厚く蒔くとすぐにcanopyができる。500g/3m*m。(これは多いな) プロは4500m*mに25~40Kg (40000/4000 = 10g/m*m)
(買った種では厚蒔きはちょっと無理。)

薩摩芋
夏の間休耕するなら薩摩芋。木の根のエリアなど。
苗作り:seed flat, sand, heat pad (発芽マット 2000円と安いのがある。これを使ってみよう。)
薩摩芋6本を、砂かcreed gravelに半分沈めて、湿らし、プラスティックカバーを掛ける。芽が出るまでそのままにする。
ヒートパッドをフラットの下に入れる。これは必須。
4/1に始めて、苗が切れるまで約一月はかかる。
発根させる。下半分を水に付けて1〜2W置く。窓際などに。3本位根が1インチ以上伸びたらOK.
芋は2週間寝かす(curing)

Oilseed Radish
日本名は見つからない。種も買えないようだ。
大根でも良さそうだ。時無大根が良いのでは。何時でも蒔けるし。
この本はzone6。冬に燕麦が枯れるので関東よりかなり寒いところかな?Oilseed Radishは8/1~9/7までに蒔き、冬に枯れるとのこと。
厚く蒔きたいので、種取りをしたほうがよいかも。種取り用は秋蒔きでは遅めに蒔くと以下のサイトにある。
厚く蒔くことで、早期にカバーする。
ここでは冬に完全には枯れないので、春の種まき用には、厳冬期に刈っておけば良いだろう。
著者は春先に藁を敷いて、草が出るのを防ぐ。
Oilseed Radishは窒素を奪わないのですぐ種まきや植え付けができる。
ダイコンのたねとりまとめ
シャロムヒュッテの自然農 宿もやっている。要チェック。

燕麦(Oats)
秋のカバークロップでは一番。
8/1〜9/15に蒔く(zone 6)。冬に枯れ、マルチのようになって5月まで雑草が生えない。
春の人参、peaなど春蒔きにする畝はOilseed Radishを、5月になってから植え付ける畝は燕麦を用いる。
Pasture Cropping:8月、草の中に種を振り撒き、草を根元から刈る。これで目が出てくる。次の春に野菜を蒔ける。
苺の中に燕麦を蒔くというのをやってみたが収量が下がった。>苺の草生栽培というのがある。アルパインストロベリー ランナーが出ない。

ライ麦
寒さに強い。春先のギャップを埋める。
11月中旬まで蒔ける。秋人参、トマトの後。燕麦を早く蒔きすぎて、花が咲いてしまったら、ライ麦を蒔いてから、燕麦を根元から刈る。
冬の間も育つ。ハコベ(chickweed)、イラクサ(nettle)を抑える。
花が満開になった後に根元から刈ると枯れる。昼間の時間が14時間で満開になる。
刈った後3W位必要。(炭素量が多く、Nを奪われる) 
または、秋野菜の夏蒔きまで待つ。または肥料を追加する。苗の回りに堆肥か尿を追加。尿は1:8で水で薄める。
ライ麦はアレロパシー(細かい種の発芽を抑制する)効果があるので、人参やレタスを蒔くには一月置く。
種は安い。筆者は毎年25Kgを蒔く。

向日葵(SunFlowers)
養分を地中深くから吸い上げる。arbuscular mycorrhizae とteam up with(連携する)。受粉昆虫を呼び寄せる。種は食べられる。
根元の除草かマルチは必要。
向日葵の列の下にそば、はうまく行った。ただし、そばは何度も蒔いた。
種を食べ、花を見るなら良いが、カバークロップとしてはあまり役に立たない。

ライグラス(Anuual ryegrass)
有機物の生産量は多いが枯らすのが難しい。刈っても刈っても生えてくる。

大麦(Barley)
耐寒性は燕麦と大麦の間。ライグラス同様、枯らしにくい。
燕麦は寒さで枯れても、大麦は枯れない。
手で抜き取るのは困難。
満開になってから根元から刈れば枯れる。

Austrian Winter Peas

クリムゾンクローバー(Crimson clover)
冬の成長が遅く、雑草に覆われる。虫はそれほど来ない。手で抜きにくい。

ささげ Cowpeas
夏の豆。そばと同じ時期。時期が長い。より木質。分解に時間がかかる。有機物の量は多い。

Sunn hemp クロタラリア、コブトリソウ
8フィートにもなる。60日で刈り、窒素の多いので、堆肥に加える。また、数週間置き、炭素レベルを上げてマルチにする。
または4フィートで刈、再び伸ばす。
やせ地では成績が悪かった。そばに比べてもバイオマスは少ない。
>種は1kg単位でしか売っていないようだ。購入した。送料が高い。

C:N比
そばは干ばつ時は水をやったほうが良い。肥料や除草は不要。
木のチップや刈ったばかりの緑肥は窒素を奪う。間を置く時間はCN比による。10:1は直ぐ、30:1までは影響小。これ以上は数週間置く。
そばは1〜2W,ライ麦は3〜4W。直ぐ植えたい時は切り株を抜く(2〜3w後に戻す)か、肥料を追加する。
高CN比は畑を長期的に越えさせるにはむしろ良い。長持ちする腐食(humus)となる。

カバークロップの1年
筆者のガーデンは年間を通じて1/4はカバークロップ。
(野菜の畝を減らさずに)そばと薩摩芋が夏のギャップを、燕麦、ライ麦、オイルシードラディッシュが冬のギャップを埋める。
野菜の収量が上がるので、野菜の畝を減らすことができる。カバークロップを増やせば土壌の改良はますます進む。

The Walden Effect